男の料理。



先日、ベッドに入ったら太ももの下になんかあるんですね。
手にとって見てみたら、米粒でした。
たぶん服にくっついてたのがとれたんでしょう。


でもねー、いま、寝室にはゴミ箱を置いてないんです。
もう電気も消しちゃったし、リビングまで行くのはメンドイ。
まあ、一粒だけだし、もう乾燥しちゃってるからその辺に適当にやってもいい気がしたんだけど、それだとしっかり掃除するまでは放置されてしまうし。
あんまり気分のいいものではないですねぇ。


で、ちょうど横に妻が寝ていたので
「あげるよ♪」
と渡してみたんですが、
「いらない!」
って断固拒否するんですよ。
“俺の米が受取れねーのか!”って思ったけど、まあ個人の主張を大切にする僕としてはぐっと堪えてみたわけです。


「ポケットに入れとけば?」
と妻が提案するんですが、そうはいきません。
ポケットなんかに入れたら、僕はそのまま忘れるでしょう。
そうして、そのまま洗濯なんてしちゃった日には、お米が水を吸って、さらには洗剤のせいで驚きの白さに米が炊きあがっちゃったりして、もう大変じゃないですか。


そこで、
僕は、まずティッシュにその米を包みました。
これで大き目のゴミになったわけです。
で、
それを“ポイッ”ってトイレの前あたりに投げときました。


これで明日の朝には、気がついて捨てるでしょ。
そう思ったんですな。


それを見て、妻が言いました。
「男の料理だね!」


たぶん、そのやり方がワイルドだってことを言いたかったと思うんですが、まあ、なんか僕は嬉しい気分になりましたよ。




そんなこんな。