「Tokyo Prom Queen」のビジネスモデル。



mixiのメニューに入ってたりもするので、お気づきの方も多いと思いますが、「Tokyo Prom Queen」というWebドラマがやっています。


単なるWebドラマにしては、mixiの中での扱いが良すぎる気がしたので、ちょっと調べてみました。


《Tokyo Prom Queen概略》

  • 90秒×80話(80日間)の連続Webドラマ
  • インターネット、モバイルを中心に複数のサイトで、2008年5月7日より同時無料配信開始。
  • ネットメディアと同日にFOXチャンネルでも放送。
  • 「Prom Queen」の脚本を日本向けにリライト。
  • 原作「Prom Queen」の製作は、ウォルト・ディズニー・カンパニーの元CEOマイケル・アイズナー。
  • 原作はアメリカでエミー賞にノミネート。

このあたりまでは、そんなに違和感は無いのですよ。


さて、

  • 主題歌はリア・ディゾン。挿入歌はインディーズミュージシャンとのコラボ。
  • ファッション雑誌「JJ」の通販サイト「JJmode」と連携。
  • mixi」でドラマ視聴をしながら、「JJmode」にて出演者の着用アイテムを購入可能。
  • 出演者はキャストとして、「mixi」上のマイページでドラマと連動した日記や動画を投稿。
  • mixi」ユーザは応援メッセージの書き込みや、ドラマのサイドストーリーの閲覧が可能。

こうなってくると、なんか凄い気もしてきます。


そして、、、

  • 提供スポンサーは、日本コカ・コーラ株式会社。
  • 全編のオープニングに、15秒のエンターテインメントCMが日替わりで挿入される。

…なるほどねー。
さすがコカというか、なんというか。




ところで、
僕が注目したのは、そのビジネスモデルなのです。


ビジネスモデルについては、従来の広告タイアップ型の無料配信Webドラマで採用されている、視聴数に応じて広告収入が変動するモデルではなく、あらかじめ定められた広告収入を視聴者数に応じてサービスプロバイダーに分配するモデルを採用。
日本では初めての試みだとした上で、これにより各サービスプロバイダーがプロモーションを行なう必要性が生じ、製作委員会側でのプロモーション費用を削減できるという。





つまり、
コカ・コーラが支払った一定のお金は「制作費」と「広告費」に分かれ、
 「制作費」でWebドラマをつくり
 「広告費」を各プロバイダーで分け合う(視聴者数に応じて)
…ということのようです。


コカ社としては、
 ・支払い金額を事前に確定できる
 ・各プロバイダーが自発的にプロモーションで競い合ってくれる
 ・各プロバイダーのポテンシャルを横並びで比較できる(今後の参考)
というようなメリットがあると思われます。




決断力と実行力を考えると、
そんなことをできるのは、コカ社くらいかもしれないなぁ(-。-)