「青い鳥」



僕が最も好きな童話は
新美南吉先生の「手袋を買いに」なわけですが、
メーテルリンクの「青い鳥」もわりと好きだったりします。


「手袋を買いに」の魅力を語りだすと長くなるので
それはまたの機会においといて、今日は「青い鳥」の話。




「私は恵まれてる」とか「私は恵まれてない」とかは、
ある程度は客観的に評価できたりするじゃないですか。
まあ、
何を評価軸に置くかは難しいところですが。
(お金とか、時間とか、ステータスとか?)


けど、
「私は幸せです」とか「私は不幸です」とかって、
あんまり否定できないわけじゃない。
なんというか、主観だし。


クリアしてしまったRPGが楽しくないように、
課題の全くない人生って幸せとは言えない気がする。


「しあわせの青い鳥」を探しに行ける恵まれた「環境」が
幸せの本質なのではなくて、
「しあわせの青い鳥」を探しに行くという「課題」こそが
幸せの本質なのではないかなぁ。
(もちろん、両方あるのだろうけど)


5年くらい前に、こんなことを書いている人がいます。

乗り越えられない困難は、苦痛でしかない。
困難が全くなければ、幸せを感じられない。
ギリギリの困難を乗り越えてこそ、大きな幸せがある。

なかなか味のある言葉です。
…まあ、書いたの僕だけどw(しかも、このブログ)


ただ、困難を乗り越えられなかったときこそ、
どうやって幸せになるかが大切な気がしますけどね。
いまは。




ところで、
「めぐる季節」は、僕がすごく好きな曲のひとつですが、
その中でも好きな歌詞があります。


幸せを探す人が一番幸せだって
めぐる季節 思い出に変えながら ふたり



まさに「しあわせの青い鳥」ですな。
語感も含めて、何だか刺さる言葉なのです。


それと、この曲の全体としての魅力は、
切ない歌詞とメロディだけど、最後が前向きなところだと思います。


(1番の最後)
かたちのない夢をきっと見つけにゆこう


(2番の最後)
もうすぐ見えてくる夢を渡ってゆこう




そんなこんな。