望みを叶えた時の話。
寒い冬の日でした。
小学生だった僕は、ついにその時を迎えようとしていました。
外から帰ってきたのは、もう夕方過ぎでした。
寒いなか自転車をこいで帰ってきたので、体の芯から冷え切っていました。
手足がチョットかじかんでいます。
家に着くと、お風呂の準備ができていました。
「今日こそ勝負の日だ!」
そう心に誓いました。
そこからのハードネゴシエーションには、我ながら驚きました。
自分史上最高の交渉だったかもしれません。
母親はどう思っていたか分かりませんが、僕は真剣でしたから。
そしてついに、母親が言いました。
「そんなにやってみたいなら、いいわよ」
やったー!
そうです、僕は勝ち取ったのです。
“服を着たまま、いきなりお風呂につかる権利”を・・・
だって、だって、
冬の冷える日には、お風呂に入るまでの一瞬、全裸でいるのがチョー寒いじゃん。
湯船につかってから服を脱ぐ方が、効率がいいのですよ!
ホントに叶えたい望みは、努力によって叶えられると実感した日でした。
(まあ、実際はそうとも限らないんだけどさ)
ちなみに、服を着たままお風呂につかると、シャツとかがペットリ張り付いてきて気持ち悪いです。
オススメしません。
今日もなあなあ。