沈没する船に浮き輪が足りなかったら。



A「例えばね、
  乗っていた船にトラブルがあって、沈没していくわけ。
  で、浮き輪がないと助からないとするじゃない。
  でも、浮き輪は人数分あるかどうかわかんないの。」


B「うん」


A「で、自分が浮き輪を渡す役割になったとする。
  そんな場合には、
  自分自身や僕よりも、他人を優先して欲しいし、
  そういう僕の気持ちをわかって、浮き輪を渡してくれると思うのね。」


B「うん」


A「で、他人から先に浮き輪を渡していって、ついに最後になりました。
  残っている浮き輪は一つ。
  残っているのは僕ら二人。
  その時に、その最後の浮き輪はどうする?」


B「二人で使う」


A「ダメ。一人でしか使えないとして。」


B「うーん、、、
  浮き輪を渡すかなぁ」


A「そうかぁ。
  ちなみに、理由は?」


B「私の方が、泳ぐのが得意だから」


A「そんなんかよ。
  しかも、泳いで助かる気なんだw」


B「私が泳いだ方が助かる可能性が高いじゃん」


A「そうだけど、泳いでも助からない前提なんだよ。
  まあ、
  でも、そういうことなのね。」


B「けど、
  実際は、わかんない」


A「へ?」


B「本当にそういう状況になったら、
  真っ先に自分たちが助かろうとするかも」


A「あー、、、なるほどね。
  まあ、
  生きていれば、なんかいいことあるだろうしねぇ。」


B「うん」






…結局、
“そうなってみないとわからない”
という、当たり前の結論(-_-)