赤い洗面器の男−2

赤い洗面器の男−1の続き。




〜検証1・見ている人は背が高い?〜


この話って、どうやら相手とは面識が無いようである。
で、当然相手が何をやっているかは分かっていない。
それならば、なぜ
「水がいっぱい入った赤い洗面器を頭にのせた男」
と分かったのか?
二人の人間が向かい合ったとき、同じ背の高さならば、相手の頭にのせた洗面器の中は見えないはず。
つまり、この男を見下ろしているのである。
坂道なら相手は「歩いてくる」のではなく、「上ってくる」と表現するべき。
ってことは、すごく背の高い人なのでしょうか?

  • 仮説1・見る側は洗面器の男よりかなり背が高い





〜検証2・登場人物は同じ?〜


この話で向こうからやってくるのは、男性である。
しかーし、それを見る側の人間は男性の場合だけでなく女性の場合の両方のパターンが存在している。(“古畑任三郎パート2第8話”では、女性が洗面器の男を見た話として登場している)
さらに、洗面器の男も「男」の場合と「おじいさん」の場合がある。
おじいさんは、たしかに男だが、わざわざ「おじいさん」を「男」と表現するだろうか?
「男」っていったら、普通は子供でもおじいさんでもない成人男性であろう。
ってことは、おそらくこの話は登場人物に依存しない内容なのである。
つまり、「おじいさんがボケてしまって・・・」とかいうことではない。

  • 仮説2・登場人物は実は誰でもいい





〜検証3・どんな話なの?〜


この話は「面白い話」や「笑い話」として登場する。
なので、深刻な話や怖い話ではないと考えられる。
また、海外の大使館員がとても面白いと感じていることから、日本の文化に基づく内容や、日本語のダジャレのたぐいでもなさそうである。
(“古畑任三郎新春スペシャルすべて閣下の仕業”で、海外大使館の現地スタッフがこの話をしている)

  • 仮説3・万国共通で笑える面白い話





さて、まとめると

  • 仮説1・見る側は洗面器の男よりかなり背が高い
  • 仮説2・登場人物は実は誰でもいい
  • 仮説3・万国共通で笑える面白い話

あれ?
3つしかない仮説なのに、仮説1と仮説2に矛盾がある。
登場人物は誰でもいいのに、洗面器の男よりかなり背が高いってのはちょっと変である。


ということで、長くなったので次回に続く。