結婚式のこと。



生まれたときや七五三では神社に行き、お墓参りにはお寺に行ったりしますが、結婚式は教会で挙げちゃたりしたわけです。
結果的には、とても満足しているのです。
結構わかりづらい場所にあったのに、みんなの評判もわりと良かったし。




さて、結婚準備で一番印象的だったことといえば、牧師先生選びですな。
日本人の牧師さんとフランス人の牧師さんがいて、挙式をどちらの牧師にお願いするか悩んでいたのですよ。


日本人牧師:教会の主幹牧師。真面目そうな人。やや高齢。
フランス人牧師:わりと若い牧師。陽気な感じの人。


妻は日本人派。
 理由:日本語だから両親が安心するし、威厳がある。
僕はフランス人派。
 理由:祝われている感じがするし、ソレっぽい。


ソレっぽいっていうのは、僕のイメージの話なんだけどね。
ちゃんとしてても、アメリカ人のお坊さんはソレっぽくない。みたいな。


で、二人とも強い主張はなかったんですよ。
相手の意見に合わせてもいいかなーぐらいな感じで。
だからこそ、ハッキリしなくて最後まで決めらんなかったの。




そんなこんなで悩んでいたある日、妻から電話が。


妻「教会から牧師さんのことで連絡があったんだけど・・・」
僕「早く決めろって?」
妻「いや、それが、別の牧師さんになっちゃうってことなのね・・・」
僕「あっそうなんだ。で、日本人の牧師なの?」
妻「それがー、日本人でもフランス人でもなくって、南アフリカの人なんだって・・・」
僕「ふーん」
 「・・・え゛っ?南アフリカ?」


ということで、帰りの電車の中で、教会でピョーンピョーンと槍を持って飛び跳ねる南アフリカ人牧師を想像し、ニヤける僕。
しかし、ふと冷静になって、ちょっとアセる僕。


いや、自分自身、アフリカとか黒人に対して全く先入観がないとは言えませんが、差別意識は持っていないつもりです。
南アフリカが、アフリカのリーダー的な役割を担っていて、先進国化しつつあることも理解しているつもりです。


しかーし、威厳ある日本人か陽気なフランス人か悩んでいるときに、いきなり「アフリカ」って聞いたら、いろんな想像が浮かんじゃったりするわけですよ。
それじゃなくても、結婚式のもろもろの準備で心身ともにヘバっていたし。




その後、教会でその牧師さんとお話させていただいて、お願いすることに決めました。
日本語もうまくて威厳もある上に、ソレっぽい。
僕と妻の両方の希望に、バッチリ合っている牧師さんだったのです。
何が起こるかわからない世の中ですな。




ちなみに1
黒人の牧師さんだと思ってたら、イギリス生まれの白人の牧師さんでした。


ちなみに2
挙式前の控え室で、牧師さんの話(お祝いのメッセージ)を聞いて、妻が号泣してました。
その泣きっぷりには、僕はちょっとあせりました。
牧師さんも、あせってました。
メイクの人は、とってもあせってました。「ああ、目のまわりが・・・」